漫画描いて普通に生きてるフリーランスのメモ。
制作料の決め方②価値編

制作料の決め方②価値編

ひとつ前に「制作料の決め方①労力編」を書いたのですが、実は私はもう制作料は単純な労力や時給で考えていません。

例えばすごく描き込むテイストの絵と、ゆる系の絵だと、作画時間が全然違うじゃないですか。
でもどっちがいいかは、お客さんがその広告に何を求めてるかによるわけです。
「手間が少なく料金が安いから、ゆる系の方で」とはならない。

また私の場合は元広告代理店営業であることが特徴なので、他の人と同じ時間で同じボリュームの案件を担当しても、考え方から違いますよ、という話になる。
私の感覚としては制作料というのは、漫画という「物」の対価ではなく、広告効果が見込めるお客さん専用漫画の「使用料」をいただいてるイメージです。
これは私が広告屋として漫画技術以外の部分をかなり付加価値高めでやっているので、こういう考え方にシフトしていきました。

制作だけで考えるともっと上手くて料金的にもお得な方はいるけど、うちはこういう価値を+αで提供できるからこの値段なんですよ、という売り方は価格競争にも巻き込まれにくいので、基本の技術に上乗せできる得意分野を磨くことはとても有効だと思います。